Bijou-01

Bijou-01

カンボジア 1954
話は1957年、アンコールの寺院群を写真に撮っていた時に始まる。当時悪名高き盗賊ダップ・チュオンのインタビューをしようと私はカンボジア北部、タイ国境に近い村に赴く。機嫌が良いときには自己宣伝を辞さないという。馬の背に揺られてジャングルを丸一日行く。ダップ・チュオンは狩りに出かけて留守であった。失望して帰ろうとすると、高床式の家のそばにダンボール箱が置いてあり、中で4匹の虎の子がじゃれていた。前日親の虎は殺されたという。村長は今日中に河に流しておぼれさせる。欲しければ連れて行け、やっかい払いだという。急のことで、考える暇もなく、一番元気なのをこれなら育つかとリュックに入れてシエムレアップのグランド・ホテルに連れ帰った。

Bijou-01

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カンボジア 1954
話は1957年、アンコールの寺院群を写真に撮っていた時に始まる。当時悪名高き盗賊ダップ・チュオンのインタビューをしようと私はカンボジア北部、タイ国境に近い村に赴く。機嫌が良いときには自己宣伝を辞さないという。馬の背に揺られてジャングルを丸一日行く。ダップ・チュオンは狩りに出かけて留守であった。失望して帰ろうとすると、高床式の家のそばにダンボール箱が置いてあり、中で4匹の虎の子がじゃれていた。前日親の虎は殺されたという。村長は今日中に河に流しておぼれさせる。欲しければ連れて行け、やっかい払いだという。急のことで、考える暇もなく、一番元気なのをこれなら育つかとリュックに入れてシエムレアップのグランド・ホテルに連れ帰った。